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母乳育児について
母乳育児の利点
恩恵を受ける対象によって大きく3つに分けてお話します。
- 赤ちゃんに良い点
- おかあさんに良い点
- 環境に良い点
1.赤ちゃんに良い点
a. 栄養面
- 新生児にとって必要なすべての栄養が完全なバランスで含まれている上、消化吸収に優れています。
b. 病気に対する防御
- 病気にかかることが少なく、かかっても軽くすむ傾向がある
- 呼吸器感染症にかかりにくい
- 下痢症にかかる危険が少ない
- 消化器系の病気にかかりにくい
- 尿路感染症にかかる危険が少ない
- 消化器感染症(胃腸炎)にかかりにくい
- 中耳炎(耳の感染症)にかかりにくい
- アレルギーになりにくい
- 肥満になりにくい
- 乳児突然死症候群(SIDS)の発生が少ない
c. こころの発達
なんといってもスキンシップです。スキンシップにより赤ちゃんのこころが育っていきます。
赤ちゃんはおっぱいを飲みながら、おかあさんの全て(におい、ぬくもり、やさしい声など)感じ、
安心するのです。そしてこころ(情緒) が安定し信頼感をつくりあげていきます。
人生のなかで大切な基礎である「愛する」ということを学びはじめるのです。
2.おかあさんに良い点
a. おかあさんのからだ
- 産後の母体の回復を促す
- がんを防ぐ(乳がん、卵巣がん、子宮ガン)
- さまざまな病気を防ぐ(尿路感染症、骨粗しょう症、慢性肝炎)
- 出産後、体重が早くもとに戻る
- 自然な避妊効果がある
b.おかあさんのこころ
- ホルモン(プロラクチン)の分泌により母性が育つ
- ホルモンの作用で母親にリラックスと幸福感をあたえる
- 母親に自信を与え、自己意識を高める
3.環境に良い点
母乳が環境に良いとはどういうことだろう、と思われるかもしれません。 しかし母乳育児は実に多くの
点で環境にやさしいのです。
母乳は生産されてから消費者(赤ちゃん)に配送される過程において、いかなる容器も不必要な包装も、 また輸送手段も
必要のない唯一の生産物です。したがって貴重な自然資源の節約になります。 母乳育児によって節約できるであろう資源に次のようなものがあります。
○人工乳(粉ミルク)の缶
仮にアメリカの子どもすべてが人工乳を飲むとするならば、一年間で1230トンの紙製のラベルをつけた
5億5000万個の缶を生産するために約8万6000トンのスズが必要となります。
○哺乳びんなど
哺乳びんや乳首を作るにはプラスチックやガラス、ゴム、シリコンが必要となります。
これらはすべて自然資源を利用しており、その製造と配送の過程で環境汚染をもたらし、ごみを生み出します。
○輸送、配送に使われる燃料
上記のものを輸送・配送するうえでも当然燃料などの自然資源が使われます。
○衛星用品、おむつ
母乳育児をしている母親は平均して月経のない期間が14ヶ月に及びます。
イギリスで母親すべてが母乳育児を行うと仮定するならば、衛星用品にだけでも毎年3000トン以上の 紙が節約できるといわれています。
また母乳を飲んでる赤ちゃんは粉ミルクの赤ちゃんに比べ排泄物が少ないので、おむつを換える回数も 少なくてすみます。
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